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織部南蛮人燭台

Characteristics

 桃山時代、茶道興隆の際に発達した古美濃焼には茶事の最高峰といわれる『夜咄』の名道具も数多く造られました。
 色の暗い濃茶入では暗がりの中では見えにくかろうと『黄瀬戸蝋燭手茶入』を仕立て、真っ暗な夜の気配のどこからか聞こえてくる鵂のホーホーという声を連想する『織部木菟香合』をお床に、
そして当時世間を騒がせた南蛮人を模した『織部南蛮人燭台』には、火の始末に苦心したと思れる蝋燭の火消し役の引き出しまで工夫されています。

 美濃での修業時代に、これら桃山時代の貴重な資料を目の当たりし、感動した思いを現代の茶道にもつなげたいと長年精進してまいりました。 
ご高覧下さる方々の心に少しでも桃山時代の茶道具に対する熱い思いが伝わるよう願っております。

織部南蛮人燭台
織部南蛮人燭台

© SeihouHasegawa © INARI WORKS LLC

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