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陶芸家 長谷川 青峯
- Seihou Hasegawa -
青峯さんの織部盃
満岡忠成
(陶磁器研究者1907年ー1994年)
先だって桐陰席のお茶のあと、ご亭主の東
京の知人から頂いた織部盃が、たまたま点心
のとき私の手にした盃と同じもので、ひどく
印象深かったので、今も大切にしている。
沓形風で、すこぶる瀟洒で、軽い錆絵に織
部の緑が弥七田風にあしらわれ、多分美濃の
作人筋のものかと思われ、箱の銘には青峯と
あった。
后に青峯さんから伺うと、 江戸は下町育ち
だそうで、道理で織部にしても余程意気好み
の盃よ、と感銘された。
なお美濃伊賀も、日頃関心深いものと拝見
された。
![BG代表作02.jpg](https://static.wixstatic.com/media/d8d104_3111dfbdd09e468e97b10660ca37e746~mv2.jpg/v1/fill/w_144,h_96,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/d8d104_3111dfbdd09e468e97b10660ca37e746~mv2.jpg)
Characteristics
轆轤(ろくろ)で形成したばかりの、まだ粘土が柔らかいうちに独自の型に合わせ、轆轤で挽いたものに変化を持たせて形を
整える「型起こし」とういう行程作業があります。
この作業が織部の向付けなどのほかのお国焼にない独自で独創的な形を造ることを可能にしました。
そしてこの粘土を自在に操る高度な技法だけでは飽き足らず、茶席で人々を驚かすような細工を施したものまで登場します。
今見ても外観からは、どのような造りになっているのか分からないものもあり、当時の茶の湯の世界を沸き立たせた事が容易に
想像できます。
私が修行した美濃の山十窯には桃山時代の陶器や陶片等の資料が数多くあり、桃山時代の本物の陶器を横に於いて模写するこ
とができたのが大きな力となりました。
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茶道具を造るときには用の美も大切にと、手に取るものは軽く手取りの良いように、置いて使うものはどっしりと安定の良いように心懸けて制作します。 しかし茶碗は実際には薄く軽く造ると迫力が無くなってしまうので、見た目のボリュームを残しつつ軽さを出すのが重要になります。 桃山時代の茶碗の陶片を見るとその部位の厚さから、迫力を蓄えた手取りの軽い茶碗の構成が見えてきます。 桃山時代の陶工達が作ったであろう陶器の欠片(かけら)が、たくさんの事柄を教えてくれ、昼も夜も尽きないくらい制作に没頭した修行時代が自分の基礎となっています。
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![香合バナー.jpg](https://static.wixstatic.com/media/d8d104_fbb2d23231dc4335bc98ed0f602265e1~mv2.jpg/v1/fill/w_191,h_40,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/%E9%A6%99%E5%90%88%E3%83%8F%E3%82%99%E3%83%8A%E3%83%BC.jpg)
香合はすべての作品が桃山時代のとおりに、初めは轆轤(ろくろ)で蓋・身一対の丸いものを造った後に、叩いたり、削ったりして様々な形に変化させていきます。
初めから蓋身一対の証拠に絵付けを見ると絵や線が蓋と身の境でも繋がっています。
蓋を開けると身には轆轤でしか造ることのできない薄く高さのある立ち上がりと、内側の作りが外と同じに変形していて、作品の見せ場となり、香合の価値を引き立てています。
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蓋付きの茶器などは木地の棗を意識し、がたつきや袷(あわせ)の隙間も少ない造りになっています。
陶器は棗と違い、窯に入れ火に任せなくてはなりませんが、蓋と身は付けたまま焼くと上釉が解けてくっ付いたままになってしまうので、別々に置いて焼くのですが、粘土は焼成の途中で縮んだり、捩じれたりして焼き上がってから蓋と身がピタッと合わさるのは容易ではありません。
これらの茶器は桃山時代の香合の技術で作ることが出来ました。
Prof ile
![長谷川青峯 陶芸作家](https://static.wixstatic.com/media/d8d104_00e90616cef34b27a083a8d40edcca3d~mv2.jpg/v1/fill/w_76,h_113,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/DSC01448-2.jpg)
![DSC01383-2.jpg](https://static.wixstatic.com/media/d8d104_a30448e8b5b9412a80f539ac081f5da6~mv2.jpg/v1/fill/w_94,h_63,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/DSC01383-2.jpg)
はせがわ せいほう
長谷川青峯
轆轤(ろくろ)で形成したばかりの、まだ粘土が柔らかいうちに独自の型に合わせ、轆轤で挽いたものに変化を持たせて形を
整える「型起こし」とういう行程作業があります。
この作業が織部の向付けなどのほかのお国焼にない独自で独創的な形を造ることを可能にしました。
そしてこの粘土を自在に操る高度な技法だけでは飽き足らず、茶席で人々を驚かすような細工を施したものまで登場します。
今見ても外観からは、どのような造りになっているのか分からないものもあり、当時の茶の湯の世界を沸き立たせた事が容易に
想像できます。
私が修行した美濃の山十窯には桃山時代の陶器や陶片等の資料が数多くあり、桃山時代の本物の陶器を横に於いて模写すること
ができたのが大きな力となりました。
志野・織部に代表される古美濃焼は、おおよそ420年前桃山期茶道興隆の際に発達した名陶であり、まさに茶陶のふる里であります。
今更申すまでもないその奔放な造形と驚愕の装飾には、生きた時代の文化を一身に背負った陶工達の気概を感じさせずにはおかれません。
そんな桃山陶工達のひとひらほどの思いでもお伝えすることが出来れば幸いです。
1953年 東京生まれ
1975年 茶陶の名門美濃山十窯の門を叩く
1983年 神奈川県藤野町(現相模原市緑区)に独立、日向窯築窯
1988年 裏千家淡交会「青匠会」推薦出品
1990年 満岡忠成氏(陶磁器研究者1907年-1994年)より推薦文拝受
1995年 東急・日本橋店にて陶芸3人展
1998年 十字屋・山形店にて個展
三越・新宿店にて個展
1999年 福島市「不二林」にて個展
新潟市「晴山」にて個展
2000年 淡交テキスト「新・茶道工芸作家名鑑」陶磁④に記載される
三越新宿店「巳・新しい茶道具の取り合わせ展」出品
2001年 三越・新宿店にて個展
松坂屋・静岡店にて個展
2005年 軽井沢「大庵茶会」にて展示
2007年 芦屋にて個展
2009年 栃木県佐野市に移住・赤見窯築窯
2011年 宇都宮東武百貨店にて個展
軽井沢「大庵茶会」にて展示
2012年 川口市「数寄を慈しむ四人展」出品
2015年 八王子市 「美ささ苑」にて個展
2016年 新宿京王百貨店にて作陶四〇周年記念個展
2018年 「茶道具の名工・作家名鑑」(淡交社)に記載
2019年 電子書籍「織部四方手付鉢を写す・美濃桃山陶の型起こし技法」
(Amazon Kindle版)を発刊
尊敬していた古典料理研究家の祖父長谷川青峰から名前を引き継ぐ。
祖父の監修した「日本料理大鑑」は日本料理教室の教本の基礎となっており、国立図書館にも所蔵されている。
写真:平林武彦
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